唯一楽しかった練習メニュー「ロングティー」【今になって振り返る野球生活 #02】

2025.04.05
ぽーくじんじゃー

朝、監督が襲来するとともに、キャプテンが練習メニューを聞きに行く。
戻ってきたキャプテンの表情で、その日のメニューが大体わかる。
険しい表情の日が9割。今日も地獄か。。。と、みんなで落胆する。
そんな日々の中で、唯一「よっしゃ!」と言えるメニューがあった。それがロングティーだ。
今回は、そんなロングティーの魅力について語っていく。


1. 開放感

なんといってもロングティー最大の魅力は、打ったときの開放感だ。
普通のティーとは違い、ネットに向かって打たない。
ボールがどこまでも飛んでいく。
まるでゴルフの打ちっぱなしに来たような、そんな気分になれる。控えめに言って、最高だ。


2. 何も考えなくていい

だから、下手くそなんだよ!と突っ込まれそうな理由だが、当時の僕はこれが何より嬉しかった。
ケースバッティングや実際の打席では、ただボールだけ見て好きにかっ飛ばすことができないことくらい、経験者ならわかるだろう。もちろん、それが許される選手もいるが、僕はそうではなかった。
そんな僕にとって、ただただ無心で遠くに飛ばすことだけを考えてバットを振れるロングティーは最高に楽しかった。


3. ボール拾いのだるさ

もちろん、デメリットもある。それはボール拾いのだるさだ。
マジでだるい。
この記事を読んでくれている皆さんのチームがどういう方針だったかはわからないが、僕のチームでは、ロングティーのときに守備は配置されなかった。
そのため、グラウンド全体に転がったボールをかき集める作業が必要だったのだ。
夜になるとさらに最悪。ボールが見えない。
今になって思えば、練習前とボールの数が合わなくて、みんなで血眼になって探したことも、いい思い出だ。


結び

ロングティーの魅力は、開放感や無心で打つことの楽しさ、そしてちょっとした面倒くささにあります。
練習の中で、唯一「これが楽しい!」と思えた時間だったんです。
他の練習メニューで疲れてきた頃、ロングティーの時間だけは本当にリフレッシュできた。そして、それが僕にとっての「唯一楽しい練習メニュー」だったんです。


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