このシリーズでは、野球を引退してから5年以上経った今、一応経験者として、野球生活の思い出やエピソードをゆるく綴っていこうと思います。
最近では「エンジョイベースボール」って言葉が広まってきて、いい時代になったな〜と思います。
でも、僕が現役だった頃は…そんな雰囲気、一切ありませんでした(笑)
当時は、試合中の“やらかし”で突然ベンチに下げられる「懲罰交代」が当たり前のようにありました。
いざ自分がそれを食らうと──
マジで、心、折れます。
今回は、僕自身が実際に体験した懲罰交代や、周りで起きた“やらかし”の数々を振り返ってみたいと思います。
当時は凹んだけど、今ならちょっと笑える。そんな話です。
1. 怠慢プレーの発覚
これは懲罰交代の“王道パターン”じゃないでしょうか。
- エラー後の動きが遅い
- カバーに行かない
- 微妙なタイミングでスライディングをサボる
本人としては「そんなつもりじゃなかった」んですけど、周りから見ると完全に“気持ち切れてるように見える”んですよね。あれ、ほんと不思議。
僕もショートを守ってたとき、ピッチャーへの返球を1球だけカバーに行かなかったんです。
「まぁこの1球くらいいっか」って軽い気持ちで──
その瞬間を、監督、がっつり見てました。
即交代。監督の写輪眼甘く見てました。僕が悪いです。もう二度としません。
2. スクイズ失敗・牽制死…“やっちゃいけないミス”の末路
思い出すだけで心臓がギュッとなる、やつです。
スクイズを空振って失敗。
牽制でまさかのアウト。
走塁判断ミスで本塁突入して憤死──
その瞬間、「あ、俺終わったな」って自分でわかる。
ベンチに戻るのも地獄、でも戻らないわけにもいかない。
頼むからこのままベンチに戻らず家に帰らせてくれと心の中で思ってました。
(この場合はあまり怒られません。まるで空気のように扱われることが多かったです。)
3. 野球以外のやらかしで降格・干されるパターン
懲罰交代とはちょっと違いますが、こちらも立派な“精神的制裁”。
- テストで赤点
- 廊下でふざけてるのを監督に見られる
- 眉毛を剃る(←いまだに理解不能)
この辺のやらかしは、試合どころか練習すら出られなくなる可能性があります。
地味に一番キツいのがこのパターン。
気づいたらポジション争いからもフェードアウトしてたりして、めちゃくちゃ堪えます。
4. 靴に履き替えて外走ってろ──罰走という地味な地獄
懲罰交代とセットでよくある“追加ダメージ”がこちら、罰走です。
「靴に履き替えて外走ってろ」
これ、言われた瞬間ほんとに世界終わった感ありました。
外周をぐるぐる走らされるんですが、
周りではチームが試合してる。
自分だけ違う世界の住人みたいな感じ。
金属スパイクじゃなく、アップシューズで黙々と走り続ける。
1周ごとに「これ終わらんのか…」って思いながら、
気づけば心の中では誰とも目を合わせないようになってる。
で、戻ってきても「もう戻っていいよ」って誰にも言われない(笑)
懲罰交代以上にメンタルに効く罰でした。
まとめ
いま思い返すと、あの交代も、あの罰走も、
「それだけ見られてた」って証でもあったのかもしれません。
もちろん、褒められたやり方じゃないことも多かったけど、
ああいうのがあったからこそ、今でも野球が心に残ってるのかなって思います。
もし、これから野球を始める人がこの記事を読んでいたら──
どうか、僕と同じ思いはなるべくしないで済みますように(笑)